土丸展が終わって、呆けたようなわし。
今日は、ちょっと余裕があって、ゆっくりとできる予定だった。
窯の修理を昨日中に終わらせるつもりが、なかなかできなかったので、今日は朝から窯修理。今日のブログは、興味のない人にとってはとてもつまらないよ。
他の教室の人はどうしているのかしらんけど、わしは大体自分で修理する。電気窯のトラブルって、ほとんどは「断線」つまり、あのニクロム線の親玉みたいなのが切れてしまうこと。
実際は、ニクロム線ではなく、「パイロマックス」という。還元焼成ができる電熱線。
これが、何かの拍子に切れるのです。まあ、15KW以下の線ならば、けっこう細いので、そりゃ切れる。悲しいほど・・
切れたら、つなげるかというと、つなげません。応急処置はできます。
応急処置の方法
切れた部分を重ねてできるだけぴったり沿わせて、ピンでガッチガチに留めます。
よく、ぐるぐる巻きにすればよいとか言う人いますが、無駄です。なぜなら、電気が通じるのはただの一点。長く接触していても、通じている部分はただの一点なので、ぐるぐる巻くのは大変なだけ。
さらには、巻くときに、かなりの負荷がかかるので、また切れやすい。
それじゃあ、このように沿わせて、ガッチガチに留めれば、治るかというと、あくまで応急処置。たいていまた切れます。
なぜ切れるかというと、たぶんビビって、接触面がまたこげて焼けてしまうのだ。このビビリを防ぐために、ガッチガチに止めるのだけど、そのうちにゆるんでビビってしまう。
素焼きぐらいならば、応急処置のまま使えるけれど、本焼きはせいぜい2、3回ぐらいしかまあもたない。最高10回くらい焼けた時があるけど、どうせダメになるので、さっさと新しいのに張り替えたほうがいいよ。
しかし、この窯、電熱線暴れてるなあ、3年ぐらいメンテしてなかったからなあ。
修理に必要と思うのは
①トーチバーナー(これで電熱線を熱して曲げます)
②ペンチ&おすすめはラジオペンチ。先が細いやつ
この二つは要ります。さらに、実際に電熱線を外す時は、ユー字ピンを引っこ抜くのが大変。わしは、ピンの先端を鉄線カッターで全部切ってから引っこ抜きます。その方が楽だわ。
それで抜いてるとこと、全部抜いたとこ。
それで、抜いたら、ピンの黒くこげたカスを掃除し、穴が大きければ、カオウールを丸めたものか、耐火モルタルで穴を埋める。手間かかるわ。
んで、きれいに張り替えたあとはこんな感じ。
きれいですね。
時間があれば、電熱線が暴れているところをトーチバーナーを当てて、暴れを収める。
これまた時間がかかる。
窯の内部を貼り直したら、配線部分をとりつけて、一応完了。
5分ほど通電してみて、熱くなるか見てみる。
本当は、このあと空焚きが良いとされてる。1050度以上を6時間キープとか言われた。
わしはもったいないので、たいていはちょっとゆっくり気味に酸化焼成をする。今日も、酸化つめて焼いた。
というところで、終了は19時。わしの一日を返して欲しいわ、いやほんま。
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