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2012年6月16日 (土)

一日陶芸体験というもの

今日は関内のきらくで午前は一組、3名。午後は二組、4名の陶芸体験があった。

わしは今まで、一日体験というので、何人くらい教えてきたかな。う~んう~ん。
わからんちん。まあ、何千人という単位になるのかしら。

基本的に、わしは体験さんに教えるの大好きなのだ。どうも聞いてみると、陶芸教室というのは敷居が高いらしい。なんか気難しげな、作務衣とか着たじいちゃんがやってそうな感じがあるんだと。

それで、勝手がわからんし、おそるおそる教室に入ってくる。すぐに打ち解けはするけれど、最初は固い硬い感じ。話をして、土をさわっていくうちに、だんだんやわらかく、そして集中していく。

そういうの、見てるの、楽しいよ。

人って、人の話をあんまり聞いてないもんだし、聞いてもすぐ忘れるし、隣の人に引きづられるし、本当に面白い。一生懸命、説明したり、こういうことはしちゃだめよと言っても、というか、言えば言うほど、やってほしくないことやるのね。

もう慣れたし、笑っちゃうわ。人間はおもろいわ。

陶芸体験というのは、教室にとって見れば、陶芸というものや教室というものに触れてもらって、あわよくば入会してもらおうというもの。だから、お得にできている。

実は、十数年前、自分で陶芸教室を開こうとしたときに、陶芸ってどうやって教えるのか、よくわからなくて、東京のいろんな陶芸教室の体験コースを受けまくったのだ。

そんで、そこでいろんな講師の人に教えてもらって、極力、教えられたとおりにやったのだけど、結論。こいつら教えるのヘタ。教えてもらったとおりにやったらうまくできんわ。

なんじゃこりゃ、というのができても、その講師たちは、世界にひとつとか、味があるとか言う人もおった。うそつけ!これは味とか、世界にひとつとかそういうレベルのものではなく、単純にヘタなもんだ。

これなら、作品できて、もって帰っても、家族の人は「なんじゃこりゃ。」とか「こんなもんだろ。」とかろくなこと言わんじゃろ。

そして、わしはわしの目指す陶芸体験というものがわかったのだ。

例えば、まあ奥さんが体験で、湯のみ作るわな。そして、それができて、家に持って帰って、さりげなくお茶でも入れて、旦那や家族に見せるわな。

そして、これ作ったのよと言ったとき、旦那や家族が、「えっ!これ作ったの!」とちょっと驚かせてみたいのだ。奥さんは、そりゃ気分いいだろう。

まあ、いつもいつもそういうわけにはいかんけど、極力そういう感じになるように、適当にやっていくのであった。ええ教室やねえ。もろ営業活動のブログであった。おしまい。

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2012年6月12日 (火)

実録!電気窯を修理

まだ腰が痛い。けれど、今日は行かねばならない。
二子新地の窯の熱線(パイロマックスという線)が先々週、還元焼成しているときに切れちゃったらしいのだ。

窯を開けたスタッフからは、断線の位置は聞いたので、すでに新しい線を注文し、教室に届いている。なんせ古いのをはずし、新しいのに張り替えないと、窯が使えない。まもなく土丸展ということもあり、腰がどうたら言っておられんのだ。

Dscn1802 こうなったら、ついでにわしはこんなことをしてますという宣伝も兼ねて、線の張替えを解説しよう。興味ないかも~

これが窯。上開き式の15キロWの電気窯。陶芸教室だと、一般的なサイズかな。わしらの感覚やとちょっと小さめだけど、使い勝手がよい窯という感じやね。

Dscn1804_2 切れてますなあ。しかしよく見たら、この位置だったら、新しい線買わなくても、既存の線を延ばせばなんとかなったなあ。

まあ、買っちゃたもんは仕方ないか。
そういえば、こういう断線の場合、断線部分をトーチバーナーで熱して、ぐるぐると撚って応急処置するとか聞いたことあるかもしれませんが、あれは結局切れます。それにどんなにぐるぐるしても、結局は、電気が通じてるのはほんの一点だし、ぐるぐるは、あまり意味ない。それよりも2本の線を沿わせて、U字ピンでガチガチに固めたほうが、長持ちします。まあ、それでも結局切れるけど。

Dscn1806
こんなしてピンを抜いていく。
切れたのは、窯の一番底の部分で、わしは腰が痛いんだけど、ぐっと下に向いて、ピンを抜いていかんならん。

たいへん苦しいです。ヒーハー

Dscn1807 Dscn1809 一番下の一段を完全にとりはずし、
新しいのを仮置き

線の色が違うねえ。
何回も焼いているうちに、線の表面に膜がはる。そしてもろくなる。
線を付け替えたら、空焚きして、新しい線の表面に膜をはらせちゃります。それで長持ちする(はず)

Dscn1811 さっきはずしたけど、今度は固定するために、ピンを打ち付けます。
以前は、傷つけないように木槌など使ったりしてたけど、もはや面倒くさいので、普通のかなづちだす。

一番下はむちゃくちゃうちにくい。普通でも下ばかり向いて、気持ち悪くなるのに、腰が痛い。もはや拷問。

Dscn1813 こんな感じにきれいにピン打ち付けて、電気の配線して終了。
元気ならば、1時間半か2時間で終わるかな。
今日は、腰をかばいつつ、4時間かかった。
めまいします。ふらふらだす。



笑う部分も何もなく、ひたすらに腰痛を耐えながら窯を修理した。
わしは、教室を始めるときに、この窯のメーカーに行って、修理方法を習ってきたのだ。なんせ金がないからな。できることはなんでも自分でやってしまうのだ。そしてますます忙しく、まさに貧乏ひまなし状態におちいるのであったが、さすがにもうこういうのは、なんとかせんといかんなあ。

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2012年6月10日 (日)

ぎっくり

昨日、土曜の朝にちょっとパソコンでメールを見て、さあそろそろ行こうかとイスから立ち上がろうとした瞬間

来ました。久しぶりに

ぴきんという感じで、腰の辺りに違和感。というか、痛みというか、来たなあこりゃ

すでに足はよたよた。来てます来てます。ぎっくりです。
ちょっと様子をみようと座ったりするけど、こりゃだめだ。

きらくに電話します。ぎっくり腰で、本日休み。

幸いにも、今日は新しい課題じゃないし、
体験もいない。なんとかなるじゃろ。と思って、寝てみました。最近、ほとんど休んでなかったので、ひたすらに寝てみました。寝れるもんですなあ。10時から、いっとき昼飯食べるので起きてたけど、あとはひたすら眠る。

ほんで、今日。昨日、すぐに安静にしていたおかげか、そんなに悪くない感じ。多少痛いけど、これなら教室に行けそうだなと思って、朝行ってみました。

まあ、出席などとって、特に必要でもないお話をして、素焼きの窯でも詰めるかと、何回か下げ板に急須のせて往復したら・・・

もういけません。なんか脂汗出てきた。痛いというか、もう無理。

また家に帰ってきた。けど、今日はさすがに眠くない。
おおそうだこういうときこそ、やることあった。ということで、

Dsc_0056
「大人の科学」二眼レフカメラを作ろう。
やってみましょう。だいぶ前に買って、そのままになっていた。

説明書には、約1時間と書いてある。ふふふ。わしはけっこう器用なので、1時間とあるならば、こりゃ30分ほどで作らねばなるまい。

Dsc_0058 Dsc_0059
ああた、こりゃなかなかたいへんですがな。

結局1時間半、正直言いますと、2時間近くかかってしまった。

バネ式のシャッターで、なんか小さいバネの反動でシャッターが一瞬上がる。スピードの調節はできない。

プラスチックのレンズが2つついてる。二眼レフだからあたりまえで、正面のファインダーとレンズ部分が歯車で連動して、ピントをあわせる。絞りはない。

ということは、きれいに撮れる明るさを捜さんといかん。どの写真は、どんな天気というか明るさで撮ったか、できれば照度計いるけど、そんなもの持ってないし。

フィルムも買ってあったので、フィルムをいれ、ぐりぐりと巻いてみる。フィルム久しぶり、しかもこれ、手でフィルム巻くのだけど、一枚撮ったら、手で巻く。巻き忘れたら、重なって撮ることになる。それはそれで面白い写真が撮れそうだけど、それより何枚撮ったか、覚えてないと、さっぱりわからん。

ものすごいアナログカメラで面倒そうだけど、面白そうで、ちょっと遊べるなあ。忙しいけど。
それにしても、ぎっくりで教室から家に帰って、こんなして遊んでいることがばれたら、スタッフに怒られるかなあ。というようなことをブログに書いているから、ばれて当然。わはははは。

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