« 毎年恒例土丸展前の忙しさ | トップページ | 戦士の休息 »

2008年6月17日 (火)

愛の酸化

いよいよ来週から土丸展が始まる。そのせいで、各教室の窯たきもスクランブルだ。

窯は、うちの教室では酸化で1240~1245度で焼く。焼成は約15時間。だけど、冷めて窯から出せるようになるまで2日かかるので、来週までにはあと2回本焼きができる。

というか、2回本焼きをするために、大倉山の教室の窯、いつものローテーションをくずして、ゆうべ教室が終わってから酸化焼成をすることにした。

昨日は、そこそこ忙しく、教室のあとは夕方から、スタッフの有志が集まって、研究会というのもやった。お皿の作り方などを研究というか、探求した。

8時半ぐらいに、研究会も終わり、さあ、窯、窯、と思ったけど、素焼きが入っていて、まだ熱い。たまらん。

そこで、外にメシ食いにでかけ、ふらふら寄り道して、10時半に教室に帰還。まだ熱いけど、そうこう言ってられないので、汗かきながら素焼きを出し、酸化焼成の作品を詰めだした。

陶芸の本焼きには、大きく分けて酸化焼成と還元焼成がある。他にも冷却還元やら、炭化焼成やらあるけれど、うちの教室では酸化、還元両方やる。

陶芸教室の中では、酸化焼成しかやらない、もしくはできないところもある。酸化焼成というのは、酸素を十分供給しながら焼く焼き方で、言ってみれば電気窯でヒーター線でどんどん温度を上げていけば、空気中に十分酸素があるので、酸化焼成になる。

酸化焼成は、わりとすっきりとした焼き味。それに対して、還元焼成は、うちでは930度くらいの温度から、ガスバーナーで、炎を窯の中に吹き込み、内部の酸素を使い倒し、酸欠状態にする。すると、作品の釉薬・土が変化を起こし、だいたい渋くなる。5時間ほど、炎を使う。けっこう面倒くさい。これは、木曜の夜中にやる予定。

そんでまあ、作品をどんどん詰めだした。今度の土丸展に出す作品が主体なので、あまり量はないので、はかどるはかどる。1時間もかからんなあと思って喜んでいた。

窯詰めも終盤にさしかかり、とある生徒さんの作品に手が止まった。小皿の上にビー玉が載せてある。それは良いんだけど・・ビー玉はガラスなので、小皿なんかに載せて焼くと、それが溶けて、底に広がり、ビー玉の色、水色とか緑とかきれいに出るのだ。

しかし、載せてあるビー玉は、なんというかくすんだ色のビー玉。ううむ。

ビー玉についても、いろいろと焼いてみて、いい感じで溶けるものと溶けないものがあるのがわかった。だいたいくすんだ色のものはだめね。あまりきれいじゃない。そこで、きれいに溶けるビー玉をわざわざ買ってきて、教室においてある。3色か4色あった。

しかし、この生徒さんは、自分で買ってきたビー玉を使おうとしている。3枚小皿があって、全部違う色を載せてある。作品についている紙を見ると、なるほど実験大好きの人だ。気持ちはわかるが、どうなるか目に見えている。

どうしよう、ううむ。と悩んで、小皿を持っていたら、ビー玉が小皿の上から転がり落ちた。

ああ!いかん!やめて!と思ったけど、時すでに遅し。ビー玉は窯の中に転がり落ちた。

呆然です。どこに落ちたかわからない。ひょっとしたら、一番底かも。したら、せっかく詰めたもの全部出さねばならない。

わしはあまりのショックに、教室の机に寝転んで、携帯電話でゲームなどしだした。現実逃避ですな。ゲームしながら、どうするか、考えたけど、どうにもならん、答えは決まっている。またやり直しだ。このやろー。でも、わしが悪いのね。

大汗かいて、せっかく詰めた窯から作品を出し、ビー玉を探し出した。幸いにも、一番底ではなく、2段目の作品がキャッチしてくれていた。ありがとう。ありがとう。

こうして、無事に酸化焼成がスタートした。よかったよかった。おしまい。どこが愛やねん。

|

« 毎年恒例土丸展前の忙しさ | トップページ | 戦士の休息 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/161644/41558307

この記事へのトラックバック一覧です: 愛の酸化:

« 毎年恒例土丸展前の忙しさ | トップページ | 戦士の休息 »