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2008年1月20日 (日)

ろくろの高さと腰痛

ゆうべSPというドラマを見て、またテレビの前で寝てしまった。SP、面白いです。岡田君、かっこいいです。ドラマに緊迫感があり、そのせいか寝たんだけど、なんか眠りが浅く、えらいはやく目が覚めた。

せっかく早く起きたので、久しぶりに陶芸のことでも書こう。

今年は電動ろくろをくるくる回しているが、あれはどうも腰に良くない。高さが悪いのだ。

以前、書いたことがあるような気がするが、電動ろくろというのは、もともと量産というか、職人がたくさん作るために作られた。職人はいっぺんにたくさんの土を使い、数をひく。

たくさんの土をろくろの真ん中にすえて、使う分だけ上に伸ばして成型する。そのために、ろくろの位置はずいぶん低い。

もともと、そのように職人に向けて作られたものが、そのまま陶芸教室やらで一般に普及したようで、教室で使うにはかねがね低すぎると思っていた。ろくろの位置が低いと、腰をかがめねばならず、1時間も座ってやっていると、腰が痛くなってくる。

昨年の年末、ぎっくりl腰をやってしまったという生徒さんがいて、でも電動ろくろをやりたいと言う。そこで、木の板などを組み合わせて、10センチほど高くしてみた。したら、具合が良いのだ。その生徒さんも腰が痛くないと言っていた。

コンクリートブロックがちょうど厚さ10センチほどなので、これを買ってきて、いくつかろくろの下に敷いてみた。具合が良い。腰が痛くない。特に削りのときが、たいへん楽にできる。

こりゃあ良いと、いろんな人にお勧めした。でも、慣れないせいか、みんなあんまり使いたがらない。不思議だ。こんなに楽なのに。

体の大きさや、使う土の量によっても変わってくるだろうと、思って、まずは自分でどのくらいまでならよいのか、茶碗を作りながらいろいろ試してみた。ちなみにわしは身長175センチ。

だいたい、2キロぐらいの土で作るときは、たいへん具合がよい。しかし、4キロを越すと、作るときに高くなりすぎて、かえってやりにくい。教室は、女性が多く、175センチもある人はいないので、それを考えると、2キロまでが適量なのだろう。

陶芸教室では、50個も100個も茶碗作る人はいないので、2キロあたりは大変適当という気がする。

それと、一個作りのときは、具合がよい。お皿やるときなんかよいですね。

高くすると、フットペダルは使いにくい。ろくろをやっているときに、ずっとペダルに足を乗せている人はやりにくいだろうと思う。ペダルから足を離し、ブロックの上に足を乗せていると、問題はまったくない。スピードの調節は手のレバーで、十分だ。

それで、昔の職人のことを考えてみた。電動ろくろがなかった頃、と言ってもそんなに大昔ではない。江戸時代とか、明治のころはどうしていたんだろう。その頃は、当然、モーターもなく、大きな丸い板を棒を使ってくるくる回すか、自分で蹴って回すか、誰かに蹴って回してもらっていた。

ちなみに、信楽では、男がろくろで成型して、女性が仰向けになって、足でろくろを回していたらしい。したら、昔はパンツはいてなかったので、大事な部分が丸見えで、だから夫婦でやるか、あるいは自動的に夫婦になってしまったらしい。良いことですね。

今のように、すべりの良いベアリングもないから、回りは悪かったろうと思う。したら。そもそも大量の土で作ることなんてできなかったんじゃあないか?せいぜい2、3キロぐらいではないか?ううむ、よくわからん。

したら、現在のように職人や陶芸家が、4キロも5キロも土を使ってろくろを連続でひいたりするのは、わりと最近ではないのか?せいぜい60年くらいかな。

それを考えると、あまりたいした伝統じゃないような気がする。でも、それが昔から行われてきたような錯覚があるなあ。

人間というのは、最初に習ってそれに慣れてしまうと、なかなか新しいものを受け付けなくなる。典型的なのが、パソコンのキーボード。これは、昔のタイプライターは、キーボードを押すと、直接その文字をパチンと押していたので、それがこんがらがらないように、配列が作られた。でも、みんなそれに慣れちゃったので、本来もっと使いやすいものがあるのに、これに固定されてしまった。

電動ろくろもそうなるのだろうか。このままこれが普及すると、腰痛者製造装置となってしまうのに、誰か高さの調節できるろくろ作ってくれないかと思う早朝であった。おしまい。

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コメント

チルドハンドルのように、高さが調節できる電動ロクロ、大賛成です!

皿ひく時は高め、4KGとかで小物ひく時は低めとか、気軽に調節できるといいですね!

既存のろくろを載せる台でもいいですね。
開発されたら、きっと買いますよ。

これから年を取っていけば、どんどん腰にふんばりなくなるでしょうから。

本当に無いかなあ、そんな台。

投稿: やまばれやすこ | 2008年1月20日 (日) 09時37分

やまばれさん こんばんわ
腰痛の話だと、きっと食いつくと思ってたけど、

はやっ! 食いつきすぎ

台は無いと思うけど、なければ作ればよいのだ。
自分では作れないので、鉄工所とかに頼んで作ってもらえばよいのだ。

台ならそんなに難しくないと思う。
ただ、台自体は低くしなければならないので、油圧は難しいかな。
空気圧で高さが調整できればすばらしいけどね。

投稿: 土丸おやぢ | 2008年1月20日 (日) 18時22分

ロクロ、非難轟々ですねー。結構、ブーブー言われてましたよ。
ところで、わざわざ、ロクロの高さを可変にするより、椅子の高さを微妙に代えたらいいのでは?と思ったりするんですけど・・・

投稿: 匿名希望 | 2008年1月21日 (月) 20時24分

今日、半年振りに教室へ行ってきました。
久しぶりに土をいじってきて楽しい時間を過ごせました。
心地よいけだるい疲れです。

すべてお聞きしました。

つぼみ先生だったので、よかったです。
もし、つぼみ先生ではなかったら、どうしようかとかみさんと話しておりました。

今度、自由が丘にちょっくら顔を出しに行こうと話しているところです。

今年もよろしくお願いします。

投稿: ひまわりてんびん | 2008年1月27日 (日) 23時13分

匿名さん こんにちは

最初は理解されないのです。そんなもんです。
あの楽さに慣れれば、もう戻れません。
それまで耐えよう・・


ひまてんさん こんにちは

そうですか、来られましたか。なんかツナヨシにえらい吠えられたとか聞きました。失礼しました。

そうなのです。師匠は自由が丘に行っちゃったのです。人事異動です。不定期な。別に飛ばしたわけではありません。それどころか、自由が丘のてこ入れです。すべて師匠にかかっているのだ。

投稿: 土丸おやぢ | 2008年1月30日 (水) 10時27分

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