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2007年3月21日 (水)

釉薬がけ

昨日、ふと、「今年は春分の日っていつなんだろう。」と思った。わしはほとんどカレンダーとか日付とか気にしない。というか、あまり関係のない生活を送っている。

生徒さんに聞いてみたら、「明日ですよ」と言われた。聞いてないよ~

まあ、それで別にどうということもないんだけれど、そんなことにも気付かず日を送っている自分に少し驚いた。

昨日は、忙しかった。中華街の教室で一斉釉薬がけの週間に入り、それでなくても忙しいのだけど、スタッフの一人がぎっくり腰になり、昼から抜けた。

このぎっくり腰スタッフのぎっくり腰になった経緯というのが、この世のものとは思えないくらい面白い話なのだけど、本人の名誉のために公表はできない。ああ残念無念。

中華街の教室は、わしの土丸の直営ではなく、委託でやっている教室で、生徒の人数も多いので、通常はわしも含め3名のスタッフで回している。それが2名になった。

普段なら、2名でもなんとかなるのだが、釉薬がけのときはかなりの戦場状態になる。特に今回は、「伊賀風」と「魯山人の写し」が作品にあるので、ちょっと釉薬がけが複雑になる。

いつも、作品に対してどのように釉薬をかけるかというのを毎回テキストを作って生徒に渡している。おすすめの釉薬と、かけかたの順序みたいなものですね。

それで、今回は新しい試みとして、そのテキストの中に、箱で空欄を作り、そこに自分の作品(伊賀風の作品)をラフにスケッチして、どのような感じに仕上げるか計画をたてよ!とやったのだ。

伊賀はやきしめ風にするため、「ビードロ(灰が流れた感じ)」「火色」「こげ」「灰の斑点」のおおむね4つの特徴を自分の作品の上に展開するのである。

それぞれ、4つの特徴をだすために、当然釉薬も違うし、かけかたも違う。こげは、オニイタを塗るし、火色は「火色釉」を吹きがける。ビードロは土灰釉を垂らしたり、流したりする。

なんでこんなことをやるのかというと、やきしめの信楽とか伊賀の作品というのは、窯に入れて、薪でたき、自然に焼きあがったものだと思われているが、とんでもない。灰がかぶった部分やら、こげの部分、白く抜けている部分とか、すべて計算の上で焼かれているからなのだ。

薪の窯でも、こんな風にたくと、この辺に灰がかぶりやすいとか、ここにオキがたまって、こげが起きやすいとか、わかってくる。だから、窯をつめるときに、この部分に灰をかぶらせてビードロにしようとか、一応の目論見をもって配置し、薪を放り込む。

わしの教室は、電気窯なので、そういうわけにはいかないが、それならなおさら釉薬により自由に焼締めの感じを出すことができるので、ここは、きちんと計画をたてて、それに沿ってやってみるのがよいのだ。

しかしまあ、大人数でこれをやると大変だった。ビードロ、こげ、火色、斑点と4種類なので混乱するのか、(テキストには、それぞれの写真と説明をいれたんだけど)、まさに大騒ぎ。

あんだけ説明して、テキストにも書いてあるのに、「オニイタってどうなるの?」とか聞いてくる。さっきわしが声を張り上げて説明しただろうがあああああああああ。

というような状況で、あまりにひどく釉薬をかけちゃった作品、(明らかに失敗の巻、焼きあがっても使われないのは明白)は、せっせと釉薬を洗い流し、乾かして次回に回すのも出てきた。

いやあ、わしもまだまだ青いなあとか思いながら、ヒーコラな一日であった。おしまい。

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コメント

にしサンお加減いかがですか。食欲もなく高熱にうなされているのでは?・・・そんな事はありえませんね。具合の悪いところ足止めしていろいろアドバイスしていただいた水差しの釉薬 灰釉をかけてしまいました。ゴメンナサイ 一日も早い立ち直りを

投稿: 工藤 末子 | 2007年3月24日 (土) 09時18分

あんなに言ったのに・・
それではできばえをお祈りしましょう

へんな風になりませんように・・

投稿: 土丸おやぢ | 2007年3月30日 (金) 08時11分

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