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2007年3月 9日 (金)

まぐろ

しかし、このブログ、陶芸教室のブログなんだろうか?書いていて、散髪の話やら魚の話やら、ぜんぜん関係ないことばかりで、こんなことでいいのだろうか。

これは、NIFTYのブログを使っているだけれど、最初に「カテゴリー」というのを入れる。たいていは、「陶芸」というのにするのだが、けどタイトルが「まぐろ」だもんなあ。躊躇してしまう。

さて、まぐろだが、これは種類がいろいろある。安いのでは、キワダ(キハダ)、メバチ、ビンナガ(ビンチョウ)等があり、ふつうスーパーで売られているのはこのどれかだと思う。

本マグロ、ミナミマグロと言われるのが、高くてうまいんですねえ。そいで、最近採取枠が狭められているのがこいつらです。

わしにマグロを語らせると、まず捕るところからはじめてしまう。

わしは、北大の水産学部で、船に乗ってインド洋までわざわざこのマグロを取りに行った。インド洋というのは、実に水がきれい。透明度が高い。学校の船は、調査船なので、あちこちで透明度やら塩分濃度やら測るんだけど、インド洋はすごかった。なにやら、直径30センチほどの白い板を水中に沈め、どこまで見えるのかで透明度を測るのだが、たしか45メートルとか平気で見えた。ちなみに、ハワイ近海では25メートルぐらいでした。

水が透明と言うことは、栄養がなく、魚が少ない。だから、インド洋にいるマグロやサメどもはいつも腹をすかせている。

日本は、マグロをとるのは、通常「延縄(はえなわ)」という方法を使う。これは、太い幹縄と言われるロープを流し、20メートル間隔ぐらいで、枝縄というテグスをつける。この枝縄の先に、でっかい針と餌(サンマかイカ)をつける。この、マグロの餌のサンマもよくちょろまかして食ったなあ。

この延縄というのは、つまりは「釣り」なのだ。ということは、ある程度の大きさのマグロしかとらない。網を使って一網打尽、じゃないからね。

そんで、問題は、この幹縄だけど、かなり長い。すごく長い。わしらのは、学校の船で、商売やっているわけじゃないけれど、長さが60キロあった。本格的な操業だと、実にこの3倍、180キロとかになるらしい。

この60キロもの長さのロープを、早朝というか深夜に水中に垂らしていくんですなあ。2時間ほどかけて、ロープを出し終わると、朝になる。そこで、しばらく船は機関をとめ、ドリフト(漂流)する。

わしの船は、3、4時間ドリフトして、朝の10時頃からやにわに幹縄を巻き上げていくのだ。20メートルおきについている枝縄は手で巻き上げる。たいていは何もついていなくて、らくちんだけど、マグロがかかっているとさあ大変!マグロは大きなものだと200キロくらいある。わしらが捕った一番大きなのは180キロぐらいだった。でかいよ。

4、5人かかりで船のたもとにたぐりよせ、ウインチやらなにやら使って船上に引き上げる。そこにはでっかい木槌を持った男が待っていて、暴れるマグロの頭をごい~んとやって気絶させる。

マグロがかかっていると、これはめでたいのだが、残念ながら、マグロよりサメの方がよく捕れる。インド洋のサメはでかい。5メートルもあるアオザメとかとれる。上から見ると、あまりに大きく、寒気がし、まさに○○タマが縮み上がる。

サメは小さい(2メートルくらい)やつなら、船上に上げ、またごい~んとやって、ひれをとる。いわゆる「フカヒレ」ちゅうやつですね。本体は海に捨てるのだが、ひまな学生は、あご(JAWSです)を切り取り、きれいにしてもって帰る。よく海のみやげ物屋さんに置いていますね。

このサメ歯のみやげものは実に不吉で、若い学生はこれを彼女に贈るとみごとに振られると言われていた。わしも、よせばいいのに、一つ作って、あげようとしたら、あげる前に振られてしまった。他のものは手に入らないので、仕方ありませんね。

まあ、このように一日かけて幹縄を引き上げていくのだが、それで捕れるマグロは平均5本程度。10本もとれれば、大漁だった。マグロは高いわけだわなあ。

サメはいっぱいとれる。腹が立つのは、せっかくとれたマグロの一部がサメに食いちぎられていたりする。こうなると、くさくて、とても食えたモンじゃない。サメは実に人類の敵なのだ。5本取れるうち、半分はサメの歯型つきで、商品価値ゼロになる。怒った男どもは、またサメを船上にあげてごい~んとやることになる。

というように、なんだか長くなって、肝心の食うところまで至らずに、書くのに疲れてきたので、またしても唐突におわるのであった。 つづく・・かも

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コメント

まさに男の仕事ですね!船酔いする私には無理です。
愛する男が必死こいて釣ったマグロをサメのアゴ冠をかぶってむしゃむしゃ食べる。
嗚呼なんてか弱い乙女なのでしょう。

にしても60キロもあるロープを引っ張り続けるのは腰がやられそうです。
東京から千葉くらいの距離ですよ。もっとかな。
それがサメにやられてたらショックだなぁ。。


投稿: きっちょむ | 2007年3月 9日 (金) 11時17分

きっちょむさん
60キロもあるロープは人力では引けません。
これは機械に任せます。
60キロっていうと、東京から小田原くらいかな。

船酔いは慣れると平気になります。
慣れるまで、腰にビニール袋をつけておき、
いつでもどこでもところかまわずウゴウゴできます。

しかし、腹立つことに、世の中には全然船酔いしない奴がいて、こっちがへろへろになっていても、コーヒー片手にタバコをふかせて、どうしたの?とか聞いてきます。海に放り込んでやりたくなります。

残念ながら、マグロは捕ってすぐに食べれません。まあ、食えなくはないけど、まずいです。
しばらく時間をおいてなじませないと、血なまぐさいのです。

ですから、愛する男とともにおうちで頂くことができるのです。要冷凍

投稿: 土丸 | 2007年3月 9日 (金) 23時59分

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