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2006年11月24日 (金)

自分の作品と生徒の作品

ううむううむ。眠い。眠い。また還元やって、夜中にこれ書いている。

窯たきながら生徒さんから借りた「鋼の錬金術師」を読んでしまった。面白いけど、なんか殺伐としたマンガだなあ。おおっと、こういうことを語りだしたらきりがないので、また別のときに書こう。

時々、わしに、「先生の作品はどんなのですか?」と聞かれることがある。みなさん、はっきり言います。わしは、自分の作品というものをほとんど作りません。というか、作っている暇がない。

生徒さんに見せるサンプルや、タコヤキ器やピザ焼器は時間を作ってせっせと作るが、本当に自分の作品は作らないなあ。

人間のできることは限られている。一日は24時間。わしは、なんの因果か、陶芸教室なんぞ始めてしまい、働くスタッフも15人になった。そいつらにメシくわさんといかん。これ、陶芸教室なんて、あんまり儲からないもんで、月末・年末はいつも映画の寅さんに出てくる裏の印刷所のタコ社長と一緒。ひーひー言ってる。おおーっと、こんなことで愚痴をこぼしてもしょうがないか。

自分の作品を作るとなると、これはやはり頭を使うのです。考えなきゃならんのです。うんうん考えて、試行錯誤して作り上げなきゃならんとです。

現在のわしは、自分の気に入った茶碗を作るよりも、初めて陶芸に触れるおばさんが、どうやったらうまく湯飲みを作れるようになるか、とかそんなことばっかり考えている。

今までいったい何人に湯飲みの作り方を教えてきただろう、たぶん千人は軽く超えているはず。どうやって説明したら、わしの手助けなしに自分でできるだろうと、生徒さんには悪いが、日々実験だ。生徒さんが実験台ね。ごめんなさい。

確かに5年前と教え方はかなり違ってきている。5年前に教えた人たち、ごめんね。でも、生徒が上達するように、講師のほうも上達するのよ。

現在、基礎コースのカリキュラムというのがあって、これもかなり考えて作ったものだけど、こういうものはこれで完成というのはありえないと思っている。

こういう風に説明した方がわかる。こういう手順で作った方が、簡単にできる。という、小さな発見は、けっこうあるものなのだ。

ということは、「先生!前に言ってのと違うじゃないですか!」ということもありえる、というかありまくり。カリキュラム自体も、今でもちょっとここ変えようかなあと思うところもある。

そういうことばっかりやっているので、到底自分の作品なんか作れない。かつ、現在のところ作る気もない。というのは、売る気がないからだろう。

しかーし、わしはここんところは胸を張って言えるのだけど、日本の陶芸教室で、初めての人が湯飲みをどうやったらうまくできるかということを、わしほど考えている人はそういないと思う。

うーん。自慢してしまった。たまにはいいでしょ、眠いしね。

というところで、ぼろが出ないうちにおしまいにするのであった。

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